寺宝・文化財
福寿寺には国指定重要文化財をはじめ、千二百年の歴史を物語る貴重な文化財が伝わっています。
国指定重要文化財
本尊 木造千手観音立像
通称「いわくらさん」「いわくら観音」
- 指定
- 国指定重要文化財(彫刻) 明治44年(1911年)8月9日指定
- 時代
- 平安時代 嘉応2年(1170)造仏
- 作者
- 仏師・僧 長順(像内に造立銘あり)
- 像高
- 106.5cm(カヤ系一材、前後割矧ぎ・内刳)
- 発願者
- 在地豪族 中原貞俊をはじめ、一族の女性・子供も含む数十人
後白河法皇の御代、この地の豪族 中原朝臣の一族数十人が名を連ねて千手十一面観音像を刻成し、 山上の福寿寺に納めました。平安後期様式を示しつつ、厳しい風貌・量感表現は 鎌倉彫刻への移行期を物語る貴重な作例です。
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附指定重要文化財
松枝双鳥鏡
千手観音立像の附指定品。鏡面に千手観音の種子が刻まれた和鏡。
大正時代の本尊修理の際に胎内から発見されました。
附指定重要文化財
紙本千手観音摺仏
千手観音立像の附指定品。版木による千手観音の刷り物。
本尊胎内に納入されていたもので、大正時代の修理時に確認されました。
石燈籠
本堂前南方に立つ鎌倉期の六角形石燈籠。正中2年(1325年)の刻銘があります。
岩倉山の石材
寺が立地する岩倉山は良質な花崗岩の産地で、「長福寺みかげ」と呼ばれる銘石として知られます。 江戸初期には大阪城築城に多くの石材が供給されました。 境内には僧房跡と推定される石積の遺構が広範囲に残っています。
磨崖仏
境内の岩肌には、仏像が直に刻まれた磨崖仏が遺されています。 花崗岩の岩倉山ならではの信仰の跡です。